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11月は炉開き、茶人の正月。お祝いの季節です。亥の子餅もいただこう!

更新日:

11月になりました。

京都は、銀杏の葉が黄色く色づいて来ましたが、紅葉の見頃はこれからです。

11月は、茶の湯では、お祝いの季節。

炉開きで、新しい今年摘んだ茶壺の封を切るという、とてもお目出度い「お正月」なんです。

茶壺の紐は、1回ほどいたら元に戻せない結び方

だと言われています。

炉開きで、席主がその紐を解いて口切し、新しいお茶で客をもてなします。

なぜ11月が茶道で大切にされているのか?

なぜ11月がそんなにお目出度いのか?大切な行事として「炉開き」をお祝いするのか?

ということですが、「暮らし歳時記」さんのページに分かりやすい由来が載っていました。

亥は陰陽五行説で水にあたり、火災を逃れるとされるため、「亥の月の亥の日から火を使い始めると安全」といわれていました。茶の湯では、「亥の子」の日に夏向けの風炉をしまい、炉に切り替える「炉開き」を行います。「炉開き」は「茶人の正月」ともいわれ、初夏に摘んで寝かせておいた新茶を初めて使う「口切り」をして、「亥の子餅」をいただきます。

引用:暮らし歳時記 亥の子

亥の月というのは、旧暦10月。現在の新暦でいう11月のこと。

そして、「亥の日」は、新暦11月の最初の「亥の日」としているそうです。

2017年は11月8日(水)となります。

亥の日一覧
2017年11月8日(水)
2018年11月3日(土)
2019年11月10日(日)
2020年11月4日(水)

炉開きのお祝いの室礼

和室

炉開きに使われることが多い茶道具を紹介していきます。

掛物

炉開きのお目出度さを表した掛物が多くなります。「鶴舞千年樹(鶴は舞う千年の樹)」、「瑞気満高堂(ずいきこうどうにみつ)」などが挙げられます。

私としては、「開門落葉多」という掛物を拝見すると、炉開きだなーと思います。

開門落葉多(門を開けば落葉多し)

門を開けてみると一面に葉が落ちていた。からりと全てを捨て去った境涯であろう。

引用:淡交社 禅語百科

禅語の言葉です。

本来は、聴雨寒更尽開門落葉多という詩です。

前に、聴雨寒更尽(雨を聴き、寒更(かんこう)尽き)という上の句が付いていますが、掛物としては、「開門落葉多」だけのものをよく見かけます。

聴雨寒更尽開門落葉多は、雨音を聴いている間に寒い夜更けが過ぎてしまった。夜が明けたので、門を開けてみると一面に葉が落ちていた。

雨と思ったのは落ち葉の舞う音であったか

という趣向なんだそうです。お洒落な詩だな〜と感じます。

こちらの詩は、唐代の詩僧・無可上人の「秋従兄賈島に寄す」という詩から来ています。

賈島(かとう)という兄弟子に寄せる詩だとか。

また、大燈国師の「門開多落葉」という詩もあるようです。

椿や榛(はしばみ)が使われることが多いです。

先月までの風炉の草花とは雰囲気がガラッと変わって、凛とした雰囲気で花がいれられるように思います。

3つのべ(部)

炉開きの道具では、べ(部)の付くものを3つ使うことが多いです。

炉開きの道具:三部(さんべ)
織部
瓢(ふくべ) ひさご。ひょうたんのこと。
伊部 備前のこと。

織部は、上用(まんじゅう)や香合

瓢は、炭斗や菓子器

伊部は、花入や菓子器に使うことが多いように思います。

 

なぜ三部(さんべ)が良いかと言うと、密教にその由来があるそうですが、詳細は不明です‥。

仏教の三部になると、さん「べ」ではなく、さん「ぶ」に読み方も変わるみたいですし、前の実践の1つである茶道と密教に関わりがあるかというと、、ん??というところもあります。

参考に、仏教の三部について載せておきます。

仏教の三部(さんぶ)

仏教に、三部(さんぶ)という言葉があります。

密教で、胎蔵界を分けた、仏部・蓮華部・金剛部。また、金剛界・胎蔵界・蘇悉地(そしつじ)。台密では胎蔵界・金剛界・胎金合部。

引用:コトバンク デジタル大辞泉より三部

ちなみにですが、五部(ごぶ)というのもあるそうですよ。

密教で、金剛界五仏の五智を表す分類。仏部・金剛部・宝部・蓮華(れんげ)部・羯磨(かつま)部に分ける。

引用:コトバンク デジタル大辞泉より五部

炉開きのお菓子

柿

何と言っても、やはり茶席のお菓子は楽しみの1つ。

それが炉開きともなると、さらに特別感が増してしまいます。

とてもありがたく、そして美味しく頂きます。

お菓子もよく炉開きの季節に使われることが多いものがあります。

炉開きのお菓子
善哉(ぜんざい)
亥の子餅(いのこもち)
織部上用

亥の子餅は、その名の通り、イノシシの赤ちゃん=うり坊に模様が似ているお菓子です。

黒い斑点が付いた小豆色の餅の中には、季節の柿や栗が中に入っていることもあって、とても美味しいです。

暮らし歳時記」さんのページには、亥の子餅の由来も載っていましたので、引用させて頂きます。

亥の子は、十二支の亥の月にあたる旧暦10月の亥の日、亥の刻(午後9時~11時)に田の神様をお祀りする収穫祭です。

起源は、古代中国の無病息災を願う宮廷儀式「亥子祝」(いのこいわい)に由来するといわれており、多産なイノシシにあやかって子孫繁栄を願う意味もありました。日本では平安時代に貴族の間に広まりましたが、ちょうど収穫の時期でもあり、次第に収穫の祭りとして一般に広まったと考えられています。
「亥の子祭り」は「玄猪」(げんちょ)とも呼ばれます。

古代中国では、「亥の月、亥の日、亥の刻に餅を食べれば無病息災である」といわれ、この餅を「亥の子餅」といいます。
「亥の子餅」は、新米にその年に収穫した大豆・小豆・ささげ・ごま・栗・柿・糖(あめ)の7種の粉を混ぜて作った餅で、亥の子、つまりイノシシの子どもであるうり坊の色や形を真似て作られたそうです。
作った「亥の子餅」を田の神様に供え、家族で食べて無病息災と子孫繁栄を祈りました。平安時代には、「亥の子餅」を贈り合う風習もありました。
現在は、10月から11月頃に和菓子店の店頭に並ぶことが多く、亥の子餅の色や形、材料も様々に変化しています。

引用:暮らし歳時記 亥の子

亥の子餅を食べてみよう

亥の子餅

亥の子餅を買って食べてみました。

上の写真は、上京区の千本玉壽軒さんの亥の子餅です。

うり坊の斑点を黒ゴマで表現されています。

 

亥の子餅

千本玉壽軒さんの亥の子餅の中は、粒あんでした。

美味しく頂きました。

千本玉壽軒さんのホームページはコチラ👇

http://sentama.co.jp

 

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