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練香(ねりこう)で、風炉から炉への変化を実感

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11月になると、茶道では、風炉から炉へという大きな変化があります。

11月は炉開き、茶人の正月。お祝いの季節です。亥の子餅もいただこう!

そこで、最も炉の季節になったなぁと体感させてくれるのは、お香の香りだと思っています。

夏。風炉では、香木(主に白檀)のさっぱりしたお香を使います。

それが炉になると、練香(ねりこう)の甘くてぬくもりを感じる香りになるんですね。

練香(ねりこう)

松栄堂練香

画像引用:松栄堂 練香(裏千家 坐忘斎宗匠御好 松濤(貝入))

練香は、上の写真のように、黒い湿った丸い玉の形状をしています。

管理人が最初に練香を見た時は、ちょっとインパクトがありました。こんな形なんだ〜と思ったのを覚えています。

丸薬っぽくないですか??

茶道で用いる練香の種類は多い

風炉の香は、基本的に白檀だけとなるのですが、炉の香・練香(ねりこう)はたくさんの種類があります。

なぜたくさんあるかというと、香りをブレンドして練香を作るからだそうですよ。

茶道で用いる練香(ねりこう)の例
梅が香(うめがか) その名の通り、梅の香りがします。
坐雲(ざうん) 鳩居堂さんの裏千家家元のお好みで、甘い香りです。
黒方(くろぼう) 特徴的な香りで、ツンとした香りです。

これ以外にも、ほんとにたくさんの種類があります。

家元の御好(おこのみ)のお香を使うことが多いです。

管理人が感じている練香の役割

和室

香そのものを楽しむ伝統文化(香道)もありますが、茶道では、炭手前(すみでまえ)という炉風炉に炭をつぐお手前があります。

炭をついでから、最後に香を焚きしめる。

それで、茶席の中に香の香りが満ちて、席の一体感が生まれます。(と思っています。)

管理人は、その一体感を感じる時に「一座建立(いちざこんりゅう)」という言葉を思い出します。

一座建立(いちざこんりゅう)

お客さまを招く時には、できる限りのことをしてあげようと工夫します。 簡単なようで意外と難しく奥の深いことですが、これにより招いた者(亭主)と招かれた客の心が通い合い、 気持ちのよい状態が生まれます。このことを「一座建立(いちざこんりゅう)」といい、茶道では、とても大切にします。

出典:裏千家ホームページ はじめてのお茶

我が家でお茶の稽古をするのに練香を使うと、家中がその練香の香りに包まれます。

それくらい練香の香りというのはとても強い印象を与えられるものだと思います。

練香小話

ここからは、少し余談ですが、練香にまつわるお話を。

 

先ほども紹介したように、練香は、黒い丸い玉の形状をしています。

茶道で使う際は、3つの黒丸を1つにまとめて、四角錐にまとめ直します。

 

その際に、シャネルの香水などを練り込むこともあるんです。

最初はびっくりしますよ。えっ?!茶席にシャネルーーー?!とね。

炭手前が始まった瞬間にシャネルの香りが漂ってしまいます。

(香合にシャネル風味の練香が入っているので。)

それが、炭手前の最後、練香を炉に入れると、一瞬で香りが変わります

シャネルから練香へ!一瞬にして茶室が練香の温かい香りに包まれます。

そういう演出もあるんですねー。

香水は揮発性が高いので、火にかけると、パッと香りが飛ぶからできる演出ですね。

ま、余談ですけどね(^_^;)

京都の有名なお香元

鳩

京都では、お香屋さんはたくさんあるのですが、茶道で使うお香というと、松栄堂さん鳩居堂さんかと思います。

香老舗 松栄堂 京都本店


松栄堂さんは匂い袋も多いので、気軽にお香を楽しみたいときやお土産などを探すのに良いと思います。

烏丸通は、あんまり市バスの本数が多くなくて、地下鉄を利用するのが良いのかな?と思います。(個人的にアクセスはイマイチ‥)

でも、散歩がてら二条通を散策するのも楽しいかもです。

二条通をそのまま東(右)に行くと、柳桜園茶舗さんがありますよ。

ゆっくり歩いていっても、10分あれば着くくらいだと思います💡

情報

2017年11月23日(木・祝)19:30〜20:43のNHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」に松栄堂さんが撮影協力されたそうです。

73分特番の「京都・舞妓スペシャル~美と心は、こうして作られる~」で、舞妓さんを支える職人たちが取り上げられます。
お香づくりの分野で、調合師の畑 利和が紹介されるそうです。

 

松栄堂さんのお店は、京都では、本店以外でも京都駅、産寧坂、嵐山にあります。

全国にも札幌、東京、大阪にもお店があるそうです。

http://www.shoyeido.co.jp/shop-info/index.html

鳩居堂京都本店


鳩居堂さんは、紙製品(便箋やぽち袋など)も置いてあるので、松栄堂さんとはまたお店の雰囲気が違います。

東京は銀座にもお店がありますね。(東京鳩居堂・銀座本店)

http://www.kyukyodo.co.jp/shop/index.html

管理人がお香を探す際は、鳩居堂さんに伺うことが多いのですが、お香を購入する際は、実際に試しにその香を焚いてくださいますよ。

京都本店は、市バスや地下鉄駅からのアクセスも良いですし、何よりアーケードの中にあるので、雨の日でも気軽に歩けます。

御池通から四条通までアーケードの中には、お土産で有名な御池煎餅の亀屋良永や、スマート珈琲三嶋亭が並んでいます。

管理人も大好きな森見登美彦さんの「有頂天家族シリーズ」では、よく寺町や新京極付近のアーケードが出てきます。(弁天さんが歩いていたり、天満屋さんがラーメン屋を出していたり・笑)

三嶋亭は、矢三郎が金曜倶楽部の会合ですき焼きを食べて、芸を披露したお店です。

スマート珈琲は、森見先生の「聖なる怠け者の冒険」に出てきます。

ふわふわタマゴサンドウィッチご賞味あれ!

 

 

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